会社設立のフロー(前編)/独立起業ガイド

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会社設立のフロー(前編)

会社を作る場合、通常は行政書士などに代行することで、まかせっきりで会社を作ることはできますが、今ではそこまで面倒でもないので、ぜひ自分自身で会社を作る手続きをしましょう。会社設立のフロー前編では、定款の認証までを解説します。

 

会社設立のフロー:屋号(商号)を決める

屋号(商号)とは、会社の名前のことです。ただし、どのような名前でも良いというわけではなく、例えば有名な大企業の名前を使うことはできません。さらに、証券や銀行、保険などのように免許が必要な名前をつけることもできません。
さらに、同一管区内で同様または類似な名前で開業している法人がある場合は、それと同じ名前をつけることができません。確認もせずに進めて後で、やっぱりこの名前ではだめだった・・・。ということが無いようにキチンとチェックをしましょう。

まずは、あなたが会社を作る予定の「法務局」に行きます。場所はインターネットで調べてください。
そして、登記申請のカウンターで類似商号の確認をしたい旨を伝えると、所定の用紙をいただけますので、それに必要事項を記入します。すると、所轄の商号簿を見せてくれますので、あなたが付けたい名前をチェックすることができます。

チェックの方法は、同一商号はもちろんだめですが、(株式会社、有限会社の区別はなし。)名前の前後に「日本」や「東京」といったような名前が入るものも駄目です。
ただし、各会社には定款(会社の決まりごと)で事業目的を記載しているのですが、ひとつも該当しない場合は同一商号でもOKということになっています。

同一商号をチェックした上で、同一商号が無かった場合は、15万円の預託金を登記所に預託することで、その会社の名前を他の人に取られないようにキープすることができます。預託金ですから会社を作ったらそのお金は戻ってきます。
ただし、途中で会社を作るのを止めてしまった場合は返還されませんので、注意してください。

会社設立のフロー:会社印、代表者印、ゴム印を作成する。また、名刺を作成する

会社を作るには、会社印と代表者印、ゴム印というものが必要になります。場合によっては2週間程度かかることもあるので、早めに作りましょう。
また、これは必須ではありませんが、名刺を作っておくと便利です。なぜなら法人を完全に完成させるにはちょっと時間がかかりますので、完成してから作成するよりは、暫定版として社名を入れて名刺を多少持っておくと、ビジネスの遂行において役立つかと思います。ただし、まだ事務所などが決まっていないという方も多いでしょうから、ネットの無料名刺作成サービスなどを利用して数十枚から100枚程度用意しておけば十分でしょう。
ネット無料名刺作成サービス
(参考)【無料】ネットで名刺作成(Vista Print)

会社設立のフロー:銀行に資本金受け入れの打診を行う

会社を作る場合、最低資本金の資本金を預託する銀行を作り、そこで証明書を発行してもらう必要があります。そのため、銀行に資本金を受け入れてくれるかどうかの打診を行います。ただし、このことは意外と難しく、特に取引の無い都市銀行などではほぼ断られると思います。少なくとも取引のある銀行を選び、またあらかじめ資本金を受け入れてくれるかどうかの打診をしておくのがベストです。
信用金庫などでも資本金の受け入れはかのうですので、そういったところの方が難易度が低いでしょう。
ただし、資本金の受け入れ銀行は今後のメインバンクになる可能性が高いですので、そういったところも考慮して打診を行ってください。

※銀行では内規などであらかじめ相談を受けていることが受け入れの条件となっているところもあります。

また、例えば借金を出資金に充てることは法律で禁止されており、これに違反した場合は、罰則が設けられていますので注意が必要です。

会社設立のフロー:定款を作成する

会社の憲法である定款を作成します。本などで雛形が乗っている場合もありますが、公証役場でも相談を受け付けていますので、法令の変更などで突っ返されることが無いように、しっかりチェックして作成しましょう。
また、定款に記載する会社の目的については、登記所において、目的の具体性があるかどうかをチェックしてくれるので、この後に行う、定款の認証前に必ずチェック法務局でを受けるようにしましょう。
目的判定には通常1〜2日ほど必要になります。
確認株式会社の場合は、会社の解散事由の記載が必要になります。
定款の雛形については、こちらを参照ください。

会社設立のフロー:定款の認証を受ける

作成した定款を公証役場というところで認証を受けます。必要な書類は、
・定款 3部
・発起人全員の印鑑証明
・定款認証料金 5万円
・印紙代 4万円
・プラス3,000円程度

が必要になります。また、複数人の発起人がいるのに、定款の認証を受けに行くのが一人の場合は「委任状」というものが必要になります。委任状には、代表以外の実印が必要になります。

定款の認証は、この場で完了します。そして、この認証を受けた定款は銀行への資本金預け入れの際や、その他の手続きなどに使いますので、大切に保管してください。

Next:会社設立のフロー(後編)

 

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