土地の値段は上がる(土地神話)は本当か?
今では、土地神話という言葉自体は死語に近くなっていますが以前まではやはり不動産(土地)の価格は上がり続けるということが、しっかりと理論(?)付きでセールストークされていました。ここであ、土地神話の誤解と代表的なセールストークを紹介していきます。
バブル期の不動産価格と土地神話
土地神話という話はご存知の方が多いでしょう。この話は既に崩壊しており、過去形なのですが、「日本の地価は永久に上がり続ける。」という一種のマインドコントロールにようなものでした。実際は崩壊してしまいましたが、当時の地価は、東京23区の土地価格で、アメリカ全土を買収する事ができるほどでした。普通に考えるとおかしい事ですが、「日本は土地が狭く人口が多く、増加している。」という理由でそれが支えられていました。
もし、この仮定が正しいとするならば借金を行ってでも不動産投資はやるべきです(金利よりも値上がり率が高ければ)。しかし、この神話は崩壊してしまったわけですから、地価の上昇という理由は不動産投資を正当化する根拠とはなりません。むしろ、現在では下げ止まりを見せつつあるとは言え、どちらかというと一部の地域を除き下げ圧力の方が大きいです。
また、少子化が進展する中で、いずれ日本の人口は減少するのですから土地需要は減少すると考えられます。つまり、不動産投資は、その他の投資と同様に価格が上昇する可能性もあれば下落する可能性もある資産であることを認識しておく必要があります。
「そろそろマイホームを」と両親や家族に言われた場合でも、今後の不動産投資におけるリスクや注意点をしっかりと把握しておかなければ、思わぬリスクを負うことになりかねません。これまでと今後は違うということはしっかりと肝に銘じておきましょう。
「土地や建物価格の値上がり」を期待して不動産を購入するのは大きなリスクをともないます。