CFDとは何か? CFD取引の基本を理解しよう
CFDとはConstract For Difference(差金決済取引)と呼ばれる取引です。従来の株式投資は現物株と呼ばれる株式自体を売買しますが、CFDでは、その株式を買う(売る)「権利」を売買する取引方法です。
エクイティスワップとも呼ばれ、従来は大口の投資家だけが行っていた投資ですが、ヨーロッパでは個人投資家の間でも主要な取引スタイルとなっています。
CFD取引(差金決済取引)のしくみ
CFD取引は実際にそのもの自体を売買するのではなく、その商品(投資対象)の買値と売値の差をやり取りします。
証拠金取引であり、「FX(外国為替証拠金取引)」と似ています。というよりもFX自体がCFD取引における為替レート版ということもできます。
CFDとはそもそも何だ?
例として株式取引で考えてみます。
株式に投資をする場合、通常は証券会社に注文を出して、トヨタ自動車の株を証券取引所を通じて購入します。この際、あなたは株式を保有します。その後、株価が上がったら、貴方は株式を売却して、買った株価と売った株価の差額を得ることができます。
これが普通の株取引ですよね。じゃあ、この株取引をCFD取引にあてはめて考えます。
CFD取引の場合、現在取引されている価格で「買う」または「売る」の選択をします。
たとえば、株価1000円の株を1000株買って、1100円で売却したとします。
この時、差額の100円×1000株分=10万円
が生じますが、この差額のみをCFD取引会社との間でやり取りをします。
証拠金を預けておけば、投資対象の全額を出す必要が無いため高いレバレッジを効かせた効率的な投資をすることができます。
差額のみのやり取りだから色々な取引ができる
このCFD取引は値動きのある対象であれば様々な形で取引ができます。
個別株式(国内株・外国株)、株価指数(日経平均株価など)、コモディティ(金や原油、プラチナ、小麦など)、債券、外国為替(こちらは日本ではFXと呼ばれます)。
そのため、非常に幅広い投資が可能になるわけです。
原則的には取引業者との間での店頭取引(相対取引)
CFD取引は、CFD取引業者と直接取引をします。
株式のように取引所があって値段が決まっているわけではありません。ただし、FXと同じように他の個別株式や株価指数など取引所で決まっている取引価格がありますので、それを元にプライシング(値決め)がされます。
以上です。CFDの取引業者により取引できる品目や数に違いはありますが、証券市場、金融市場、商品市場など様々な市場で取引されている投資商品をCFDという市場を使うことで、一つの商品として売買することが可能です。
くりっく株365で取引所取引も可能
CFD取引については「くりっく株365(株価指数証拠金取引)」と呼ばれる取引所取引も可能になりました。
なお、このCFD取引における相対取引と取引所取引の違いはFXにおける業者との直接取引と、「くりっく365」と同じような関係にあります。
詳しくは「相対取引(店頭取引)と取引所取引比較」もぜひ参考にしてみてください。
くりっく株365について詳しくはCFD取引講座の中で別途くわしく紹介していきます。
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