CFD取引のコスト(手数料)
CFD取引も証券取引の一種ですから、当然取引を行う上では手数料等のコストが発生することになります。ここでは、CFD取引を行ううえで発生するコストについてその種類や発生条件などを分かりやすく説明していきます。
CFD取引の取引コストについて
CFD取引における取引コストは大きく「取引手数料」「為替コスト」「金利スワップ(オーバーナイト金利)」という3つのコストが関わってきます。簡単にそれぞれを説明していきます。
取引手数料というのは、取引自体にかかる手数料のことで、多くの場合は一律です。また、CFD取引の場合、一部は無料となっているものが多いです。
為替コストについてですが、例えばアメリカの株価指数を売買する場合は当然「米ドル」建てで購入する必要があります。この場合、米ドル買い・円売りという取引を経てから、アメリカの株価指数を購入します。このため、為替の交換に伴う手数料が発生します。
最後に金利差(オーバーナイト金利)についてですが、これは必ずしもコストになるわけではありません。一般に株式などを「買った」場合はオーバーナイト金利を支払い、逆に「空売り」した場合はオーバーナイト金利を受け取るという仕組みになっています。そのため、株価指数や株式の空売りを中心にした場合は、取引コストではなく、取引による利益となることもあります。
CFD取引手数料・スプレッド
CFD取引においてはの手数料についてですが、ここでは、取引における手数料とスプレッドの両方を含めて手数料として説明していきます。
手数料とは、取引の金額などによってかかるもので、スプレッドとは売買商品における「買値」と「売値」の差です。例えばA株を購入する際、ある時点の買値が「100円」で売値が「99円」という場合は1円のスプレッドがあるということです。買値と売値が同一の場合はスプレッドが0ということになります。
なぜ、手数料とスプレッドが分けられているのかと言うと、手数料と言うものは固定的に、例えば取引金額の0.1%というように定められています。しかし、スプレッドというものは完全に固定されていることはありません。通常は取引量が多い時間帯はスプレッドが狭くなり(コストが小さくなり)、逆に取引量が少ない時間帯や株価などが急激に変動している時間帯はスプレッドが広くなります(コストが大きくなります)。
ミニマムチャージ
ミニマムチャージとは、各CFD取引業者が定めている最低取引量(金額)以下のCFD取引を行った場合に追加的に発生する手数料のことを指します。日本円の場合100万円を基準にしている業者が多いようです。手数料の金額は取引業者により異なります。
為替コスト
日本国内の株式指数や個別銘柄に対するCFD取引の場合はかからないコストですが、外国の株価指数や外国株を購入する場合は、それぞれの国の外国為替で投資することになりますのでその為替交換に対する手数料がかかります。各社では、インターバンク市場(銀行間取引)の為替レートに一定の手数料を上乗せしています。
オーバーナイト金利
オーバーナイト金利とは、CFD取引において「買い」をした投資家が支払い、「空売り」をした投資家が受け取ることができる金利のことです。FXにおけるスワップ金利と似た仕組みになっています。必ずしもコストになるわけではありませんが、CFD取引で「買い」をする投資家にはコストとなります。
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