CFD取引のリスク管理
CFD取引は、小額の証拠金によりレバレッジを使って数倍〜数十倍の金額の投資が可能な投資方法です。そのため、十分なリスク管理を行うことの重要性が高まります。ここでは、CFD取引におけるリスクの大きさとその管理法を分かりやすく説明します。
レバレッジ管理は徹底する
さて、あなたは投資をする上で、どのくらいのレバレッジであれば大丈夫だ!と思いますか?CFD取引をする上ではレバレッジをしっかりと管理しておく必要があります。特に、CFD取引では、個別銘柄も含めた株式の証拠金取引です。
例えば、リスクが高いと昔から言われている株式の信用取引ですが、この信用取引でとることができる最大のレバレッジは何倍だかご存知ですか?場合にもよりますが、最大で3倍とちょっとです。
これに対して、CFD取引は20倍程度までのレバレッジをかけることができる取引です。レバレッジは資産を効率的に運用する上で欠かせないツールではありますが、同時にリスクを増大させるという諸刃の剣です。
CFD取引をする上での最適なレバレッジは何倍?
CFD取引をする上での最適なレバレッジについてですが、これは投資家各自のとりうるリスク許容度により異なりますので一概には言えません。ただし、管理人が考えるリスクの取り方は以下のように考えています。
・レバレッジ1倍〜2倍
通常の範囲内で運用するであれば問題ないレベルであるといえるでしょう。特に運用資金があなたの投資可能資金のうち多くの割合を占めるのであればこの程度のレバレッジ倍率を平常とすべきです。(例えば、投資できる資金が100万円で、100万円をCFD取引につかうばあいなど)
・レバレッジ3倍
上記のように、投資可能資金のうち多くをCFD取引に使うのであれば、レバレッジ3倍程度がナンピン買いも含めて上限にすると良いと思います。
・レバレッジ5倍〜10倍
もしも投資可能資金の多くをCFD取引につぎこんでいるのであれば明らかにオーバーリスクだと思います。特に個別銘柄では株価が10%近く変動するのは珍しいことではありません。もちろん投資の対象にもよりますが自重しましょう。
なお、以下で説明するようにオプション取引的な考えとしてCFD取引をする場合はこの限りではありません。
・レバレッジ10倍以上
レバレッジ10倍以上をとるという場合は原則としてCFD取引に回す資金はオプション取引のオプション料と同じように考えましょう。例えば、投資にまわすことができる資金が100万円あるとして、そのうちの10万円をCFD取引にまわしたとします。この場合でレバレッジ10倍の取引をしたとしても、総投資可能な資金からみればレバレッジは1倍となります。
このように、レバレッジを10倍以上にするような時は仮に相場が大きく動いた場合、CFDに投資している資金の全額が失われたとしても資産全体から見たらリスクとして限定的になるようにしておきます。また、しっかりとしたロスカットルールを定めておくことが大切です。
レバレッジ取引ではロスカットルールの設定が重要
CFD取引のように、預託資産の数倍〜数十倍のレバレッジ取引が可能な金融商品では、ロスカット(損切り)のルールを自分でしっかりと決めておき厳格に適用させる必要があります。
ロスカットルールを定めることはリスク管理の一つです。相場が悪く株価が下がった場合などでも「ここまで下がったんだから、もう上がる」「もうちょっと待ったら良いんじゃないか」などというように考えてしまいがちです。
もちろん、そうなることもあるでしょう。しかし、そうならないというリスクもあるのです。株取引をはじめとした運用では、大儲けすることよりも大失敗しないことを考えた方がよいと私は考えています。
CFD取引は特に預託資産以上の取引ができる金融商品ですから、預けている資産以上の損失がでるリスクもありえない話ではありません。そのため、一定以上の損失が出た場合は損失を確定させてでも取引を終らせるという考えも重要なのです。
ロスカットについては下記の記事も参考になるのでぜひご一読ください。
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