リスクとはなにか?投資のリスク
投資におけるリスクについてここでは勉強していきます。まず、投資とリスクの関係から。リスクという言葉には大きく「ぶれ幅」という意味と「危険性」という意味の二つがあります。投資においてはこの二つが異なる意味で使われています。
ここでは、投資におけるリスクというものについての正しい理解ができるようにリスクについて詳しく説明していきます。
投資とリスクとリターン
投資におけるリスクとリターンは基本的に連動しています。
リスクが高い投資であれば当然リターンも高くなります。
たとえば、株式投資をする場合、株価が上下することで利益を得たり損をしたりします。この上下の幅がリスクです。つまり、キャピタルゲインを得られる幅が大きい投資ほど、キャピタルロスが生じた時のリスクも大きいということになります。
(キャピタルゲインの説明については「こちら」)
つまりリスクというのは基本的には投資したリターンのブレの大きさをさすことになるわけです。高いリターンを得ようと思うと必然的に高いリスクを負うことになるわけです。
ただし、「分散投資」のように投資方法を工夫することでリスクを低減すること自体は可能です。
リスクにはどんな種類があるのか?
投資にはリスクがあるとはいってもそのリスクの種類は様々です。また、それぞれによってどんな場合にリスクとなるのかが変わってきます。
投資をする場合には下記の「信用リスク」「流動性リスク」「価格変動リスク」という三つを主要なリスクと考えても良いかもしれません。(リスクはもっとたくさんの種類があるのですが、もっと詳しく知りたい方は「リスクとは(外部サイト)」などをご覧ください)
信用リスク(安全リスク)
信用リスクは、投資先がつぶれないかどうか?というリスクです。債券投資などでよく出てくるタイプのリスクです。債券の場合、債券を発行している発行体が倒産した場合、通常元本や金利は支払われません。そのため、債券において信用リスクは重要な要素となります。
また、株式投資などでも信用リスクが高まる(倒産リスクが高まる)と投資が紙くずになるリスクが高まるので通常株価は下落することになります。
流動性リスク(換金リスク)
流動性リスクというのは「流動性(換金性)」の低さによるリスクです。この流動性には換金できないことによる自由度・投資機会の喪失という点、急いで現金化しようとすると損をする(価格が下がってしまう)ようなリスクを指します。
一般的には途中で売却ができない商品や流通量が少ない投資商品などに多いです。不動産などは売りにくいため流動性リスクは高いといえるでしょう。
ただし、長期保有(満期保有)を前提とするような投資ではこの流動性リスクはほぼ無視することができます。そういう方にとっては流動性リスクが高い投資商品の方が、相対的に高いリターンを得ることができます。
価格変動リスク
名前の通り、価格が変動するというリスクです。株価や為替レートなどは市場で取引され、刻々と価格が変動します。この価格変動により元本が増減するリスクです。通常はこの価格変動リスクを逆に使って、市場で売買益を出そうとする取引行為の方が一般的です。
価格が変動する理由は様々です。株の場合、企業業績、景気、為替レート、金利など様々な点が影響します。
インフレリスク
インフレ(インフレーション)とは通貨の価値が下落することです。インフレになると、現金の価値は1年前と比較して目減りしていることになります。たとえば、これまで100円で替えていたものがインフレにより105円出さなければ買えないという場合、保有する現金の価値が下落していることに他なりません。
このインフレリスクは運用せずに「現金を持ち続けた場合のリスク」と言い換えることができます。
続いては、投資におけるリスクをより小さいものにすることができる「分散投資」について説明していきたいと思います。
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