預金・貯金における運用の特徴とリスク
現在、日本人が大半の資産を振り分けている金融商品です。元本保証型の商品となっております。ただしその分リターンは低金利政策をうけ、大変低い水準となっています。また、2005年4月からはペイオフが解禁されることから、金融機関によっては必ずしも元本保証型とは言えません。預金には、普通預金(貯金)、定期預金(貯金)、当座預金などの様々な種類があります。
預金・貯金とは
預金・貯金は基本的にに元本保証。(平成17年4月以降は1000万円とその利息を超える部分については保証の対象外となります。)
預金や貯金をする場合、銀行や郵便局などに対してお金を貸しているという形になります。金利については短期金利(公定歩合)によって決定され、ほとんどの金融機関では横並び。ただし、現在では規制緩和により金融機関の采配により金利を自由に決定できるようになり、イーバンク銀行などネットバンクでは、他の金融機関よりも高い金利をつけています。
(参考)ネットバンク徹底比較
預金の種類と特徴
預金は大きく、以下のような種類に分類することができます。それぞれでは預金の引出などについて一定の制限を掛けることがあり、その制限が厳しいほど、預金金利は高くなるのが一般的です。
普通預金
即日振り出し可能。金利は変動金利。
定期預金
定められた期日までの引き出しが原則不可。普通預金と比較して高い金利が付く。期間が長いほど一般的には高い金利が付く。期日前の引出については、ペナルティ金利(普通預金以下の金利)が適用される。金利は固定金利。
当座預金
手形決済の為につくられた決済性の預金。即日引き出しが可能だが、金利は一切付かない。
※そのほかにも、一定額以上の残金を残しておく事を条件とした貯蓄預金などがあります。ちなみに、預金と貯金の違いは、銀行の場合が「預金」、郵便局の場合が「貯金」となります。(実質的にはほとんど違いはありません)
預金・貯金には、大きく「固定金利」と「変動金利」のものが挙げられます。固定金利の場合、預金した段階を持ってそのときの金利が満期まで継続されます。そのため、高金利の時代に契約しておけばその高い金利をずっと継続することが可能です。
対して変動金利とは、預金期間中の経済状況に合わせて金利が変動するものです。普通預金などはこの変動金利となています。
銀行預金のリスク
銀行預金のリスクとしては、金融機関の破綻などがリスク要因として挙げられます。銀行が仮に破綻した場合で、預金者に対する返済余力がない場合、1000万円とその利息部分を限度として保証されていますが、それを上回る部分については保証の対象外となってしまいます(ペイオフ)。
また、外貨預金などの預金については、そもそもペイオフの対象外となっていますので、破綻した場合、最悪のケースでは1円も保証されないということもありえます。
リスクの回避策として「当座預金」を活用するという手段もあります。当座預金の場合、全額が保護の対象となりますので、銀行が破綻しても預金は全額保護されます。ただし、金利が一切付かないというデメリットも大きいのが特徴です。
このほか、1000万円を上回る預金部分は銀行を代えるという手段も挙げられます。複数の銀行であれば金融機関が両方とも破綻したばあいであってもそれぞれが保護の対象となりますので、資産を複数の銀行に振り分けるということもリスク回避策として活用できます。
預金・貯金のメリット
預金・貯金最大の特徴は「元本保証」商品であることが挙げられます。元本自体は銀行が破綻しない限り保証されますので、他の金融商品のように、預けていたら資産価値が目減りしたということはありません。
もちろん、そのリスクが小さい分リターンは小さくなっています。例えば、2008年11月現在における国債の金利は年1.4%程度(10年債)、対して銀行の長期定期預金(10年)は0.83%前後となっており、国と銀行が破綻するリスクではあきらかに銀行が破綻するリスクの方が高いですが、国の発行する債券の方が高いリターン(金利)となっています。このように、預金や貯金は確かにリスクは低いですが、その分リターンも低く設定されている金融商品といえます。
預金・貯金に関するコラム
以下では、預金や貯金に関する最新の時事ネタなどをわかりやすく紹介していきます。
・横並びの預金金利とネットバンク
・預金金利とインフレ率
・特約付き定期預金に関する注意点
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