ドル安相場
今回は、株式相場とは全く関係ないですが、為替について考えて見ます。12月6日現在。急激なドル安が進んでいます。この相場を見て、私が感じる事は「円高」ではなく、「ドル安」の相場であるということです。
このドル安の進行における理由については「米国の大幅な経常赤字」が理由に挙げられています。
確かに、長期的に見れば、米国の経常赤字は非常に大きく、「ドル安」は大きな流れとして続いていくと思います。しかし、短期的に見れば、円が大きく売られる素地もあります。
その理由は米国で今年10月に上院を通過した「雇用促進法」です。
この雇用促進法の中に、国外米国法人が稼いだカネを国内に還流させる際、税制の優遇措置が取られるというものがあります。
時限措置で今年と来年が対象ですが、ほとんどの企業は「来年」を選択します。すると、本来ならばおきていたはずの、12月恒例イベントである「米国への資金還流」が今年は発生しません。
そのため、実需から「米ドル買い」が発生しなくなります。
しかし、来年になれば米国への資金還流は当然発生します(通年より多額で)。そのため、今後の為替相場の見通しとして、
短期的にはドル買い、長期的にはドル売りのスタンスだと思います。
※あくまで管理人の私見です。投資を勧めるものでは有りません。
注意!当記事は時事的な話に基づき構成されています。そのため、あなたが当ページを閲覧している段階では正しくない情報が掲載されている可能性がありますので、注意してください。
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