投資信託を銀行や証券会社の窓口で買うメリット、デメリット
投資信託は今やどこの銀行、証券会社でも窓口でデカデカとPRされています。銀行の窓口でちょっと預金があると投資信託とかはご検討されていませんか?などと推されます。さて、こうした投資信託、銀行や証券会社の窓口で買うメリット、デメリットはあるのでしょうか?
投資信託を窓口で買う時は注意した方がいい。
すべての銀行員や証券会社の窓口がそうだとはいいませんが、多くの営業マンは「自分にとって都合のいい商品」を売ろうとします。
投資信託の場合「売りやすい(引き込みやすい)」「手数料が高い(自分たちの収入になる)」という二つが挙げられます。
日本における投資信託の売れ筋をみるとほとんどが「毎月分配型」の「アクティブファンド」となっています。毎月分配型の投資信託というのは、基本的には「資産の切り崩し」という要素も大きいため、長期投資による資産形成にはそぐいません。
そのため、攻めの時期であるはずの50歳くらいまでの方に勧めるような商品ではありません。
自分に合った投資信託というのは、その人のライフステージによっても変わってくるものです。
そうした勧め方ができていない販売方法はNGです。
投資信託というと、自分はあまり考えなくても運用はプロがやってくれるということで簡単な投資というイメージが強いですが、運用は任せることができても、どの投資信託を買うのか?ということは自分でしっかりとした知識を持つことが重要です。
また、手数料は高額で、販売時に3%程度(販売手数料)、また毎年の管理料として1%程度(信託報酬・管理手数料)が引かれるいことが多いです。
この手数料、かなり高いです。まず同じ投資信託でもネット証券で買えば販売手数料は無料というケースも多いです。
たとえば、日本人に大人気の投資信託と言えば「グローバルソブリンオープン(毎月分配型)」。これは「SBI証券」や「auカブコム証券」なら手数料は「無料」。
一方の大手証券会社や銀行窓口で購入する場合の手数料は1.57%となります。
投資信託は同じものならどこで買っても同じと思われるかもしれませんが、 飼う場所によっても大きくコストはかわってきます。
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