- クレジットカード積立投資を徹底比較
投資信託の積立でポイントが貯まるクレカ積立がお得
株式型クラウドファンディングを比較。未上場株投資
株式投資というジャンルなのでこちらで紹介していますが、株式型クラウドファンディングは証券会社の取扱商品ではありません。
クラウドファンディングというインターネットを使って不特定多数から資金を集めるという方法があります。そのクラウドファンディングの形態の一つとして2017年ごろからサービスが提供され始めたのが「株式型クラウドファンディング」です。要するに未上場のベンチャー企業の株式投資ができるクラウドファンディングです。
ベンチャー企業、スタートアップ企業への投資なので当然リスクが高い運用となりますが、自分が応援したいサービスを運営している会社に投資をすることができ、また上場(IPO)やM&Aなどがあれば、それによって大きなリターンをえることもできます。
株式投資型・出資型クラウドファンディングのしくみ
仕組みとしてはクラウドファンディングです。
サービスを提供しているのも、クラウドファンディングのプラットフォームとなります。2018年1月現在では「エメラダ・エクイティ」と「ファンディーノ」という二つのサービスが提供されています。
なお、運営会社は証券会社ではなく、事業会社となります。
いずれも、未上場のスタートアップ企業(ベンチャー企業)で将来上場を計画している会社に投資を募るサービスです。
ただ、両サービスで多少のサービス内容に違いがあります。
ファンディーノ | エメラダ・エクイティ | |
---|---|---|
投資対象 | 上場の意思があるベンチャー企業 | 上場の意思があるベンチャー企業の中でもベンチャーキャピタル等のプロ投資家が出資している案件。 |
投資方法 | 普通株式 | 新株予約権 |
案件数 | 多い | 少ない |
ファンディーノは普通株式に投資可能、エンジェル税制も使える
ファンディーノの株式型クラウドファンディングの草分け的存在です。
すでに10以上の案件が投資成立(出資成立)となっています。大きな特徴としては「普通株式」として投資ができることです。
つまり、投資をした段階で株主としての権利が発生します。株主総会に出席もできますし、会社によっては株主優待などを設けているところもあるようです。
この普通株投資による大きなメリットは、ベンチャー企業への投資を優遇する「エンジェル税制」が使えるという事です。エンジェル税制を利用すれば所得税または株の売買益の税金などを控除することができます。
専業株トレーダーの方などで多額の納税をしている人は実質的な自己負担をかなり抑えてベンチャー投資をすることができます。
ただし、案件の中では倒産案件も登場しており、未上場株投資への投資リスクを感じざるを得ない感じです。
エメラダ・エクイティは投資先を厳選も株主としての権利は薄い
エメラダ・エクイティはプロ投資家がすでに投資をしている会社に投資先を厳選しているというのが大きな特徴です。
2018年1月現在ではまだ2件しか案件がありませんが、厳選されているという印象です。実際ベンチャー投資というのは数件に1件当たりが出れば……という感覚で投資するのが重要なので、そう考えると、投資先が厳選されているというのは大きいです。
一方でデメリットとしては投資方法が新株予約権だということです。
これは上場したとき、買収されたときに株式としての価値がありますが、そうでない場合には価値がほとんどないということになります。株主総会にも出席できません。
ただ、これには理由もあります。
- 株主関係費用が節約できる
- 今後の資金調達への悪影響を避ける
一つはコスト的なもの。株主が増えると株主総会の会場確保や案内状送付といった管理コストが増大します。また、それだけではなく、重要なのは今後の資金調達への影響です。
スタートアップ企業に投資をするベンチャーキャピタルなどは多くの他人資本が入っているのを嫌います。数が多いと意見調整が難しくなるからです。新株予約権という形なら、潜在的な株主はいるものの、議決権などがないため、経営をスピーディーに行うことができ、今後の上場に向けての資金調達に悪影響を与えません。
そういった意味で、エメラダ・エクイティは出資者の権利を一部制限する代わりに、より有望な企業を集めているといえそうです。
どちらにしてもリスクは大きい
ちなみに、ファンディーノにしてもエメラダ・エクイティにしても、どちらもリスクは極めて高い投資となります。
すぐの上場が期待できるわけでもないので、小額を分散投資すること。また、長期間固定される可能性があるという事を理解した上で投資することが必要です。
また、出資先(投資先)の会社を一緒に盛り立てていくという気持ちも必要になりそうです。投資半分、寄付(応援)半分くらいの気持ちで投資をするほうがよいと思います。
株式投資のパートナーである証券会社は自分の投資スタイルや目的にあった証券会社を選びましょう。 ・証券会社比較ランキング <目的別おすすめの証券会社> ・外国株投資がやりたい ・投資信託投資がやりたい ・国内株/IPO投資に興味 ・株主優待投資がしたい |