- クレジットカード積立投資を徹底比較
投資信託の積立でポイントが貯まるクレカ積立がお得
クレジットカードでの投資信託積立投資を徹底比較
かなり重要な要素になりつつあるのが、このクレカでの投信積立サービスです。2018年にエポスカードを用いたtsumiki証券を皮切りに、楽天カード&楽天証券もサービスを始めました。そして2021年にはSBI証券やマネックス証券も追随する形になっています。最大の特徴は「クレカ分のポイントがたまる」ということです。 うまく利用すればその分だけ実質的に安く投資し信託を買えるということになり、大変有利になります。
そもそもクレカで投資信託を買えるのって重要? という意見もあるかもしれませんが、 特にポイントが付与される場合は、重要です。
たとえば、楽天証券の場合、買い付け代金の1%分の楽天ポイントがもらえます。そしてそのポイントは楽天カードの決済代金に充当することもできるので、実質的にポイント還元分だけと投資信託を安く買っているということになるわけです。
普通の市場で買うよりも常に1%お得というのは中々ないことです。
このクレジットカードを使っての積立投資(&ポイント還元)は個人投資家の特権ともいえる部分ですので、投信を買うならクレカポイントがたまるところを利用するのを強く推奨します。
主要な証券会社のクレジットカードでの投信積立のサービス比較
おおざっぱに比較すると下記のようになります。
クレカ積立ポイント | 保有ポイント制度 | 投資可能な投信 | |
---|---|---|---|
楽天証券 | 1.0% | なし | 数千種類 |
tsumiki証券 | 0.1%〜0.5% | なし | 5種類 |
SBI証券 | 0.5%〜2.0% | あり | 数千種類 |
セゾンポケット | 0.1% | なし | 2種類 |
マネックス証券 | 1.1% | あり | 数千種類 |
auカブコム証券 | 1.0%〜5.0% | あり | 数千種類 |
※いずれも積立金額は月間5万円が上限
ちなみに、一緒に乗せている「保有ポイント制度」というのは一部の証券会社で実施している投信の保有残高に応じてポイント還元をやっているサービスです。中長期的にはこちらも重要になってきます。
ポイント還元率で圧倒的に有利なのは楽天証券、続いてはSBI証券、tsumiki証券といったようになります。セゾンポケットは正直、あまりやる意味ないかな……って感じの水準です。
SBI証券×三井住友カード
SBI証券は三井住友カード(Vポイントが貯まるカード)があれば積立投資が可能です。他社と比較して提携カードの幅が広いのが特徴です。
還元されるポイントはクレジットカードの種類によって、0.5%、1.0%、2.0%の3種類となっています。SBI証券をクレジットカード積立投資で活用する強みはなんといって「投資信託の保有でもポイントが貯まりやすい」という点にあります。
投信マイレージという保有ポイントプログラムが強く、入口(クレカ積立時)だけでなく、運用中の還元もしっかりしています。
長期積立投資に適しているといえます。
auカブコム証券×auPAYカード
auの携帯電話やUQモバイルの携帯電話の契約がある人に特におすすめです。
auカブコム証券とauPAYカード(クレジットカード)があれば積立投資ができます。ポイント還元は1.0%なのですが、キャンペーンにエントリーをすることでポイントアップの仕組みがあります。
auユーザー:+4%還元(合計5%ポイント還元)
UQユーザー:+2%還元(合計3%ポイント還元)
ということで、au、UQ ユーザーであればかなり積極的に活用したいところです。なお、貯めることができるポイントはPontaポイントになります。
マネックス証券×マネックスカード
マネックス証券とマネックスカード(発行はアプラス)によるクレジットカードの積立投資サービスになります。ポイント還元率は1.1%となっており、他社と比べても相対的に高い水準となっています。auカブコム証券と違って「誰でも1.1%」というのは大きいです。
貯まるポイントは「マネックスポイント」という独自のポイントですが、このポイントは各種共通ポイント(Tポイントやdポイントなど)に交換することができ使い勝手も高いです。
>>マネックス証券公式ホームページ
※マネックスカードの申し込みはマネックス証券口座内から申込
楽天証券×楽天カード
楽天証券と楽天カードの組み合わせです。クレカ積立投資の走りともいえる
1%という高いポイント還元率に加えて、楽天カードにはクレジットカード支払いを後からポイント払いにすることができる制度があります。これを利用すれば5万円分の投資信託を買った時の500ポイントを支払いに充当すれば、実際に口座から引き落とされるのは49500円になります。
なお、2022年6月以降はポイント還元のルールが少し変更される予定となっています。
実は隠れた高還元、tsumiki証券×エポスカード
投資可能なファンドが4種類と少なく、いずれもアクティブファンドとうことで敬遠される方もいるかもしれませんが、うまく利用すればポイント還元率は楽天証券×楽天カードを超えるケースもあるのがこの組み合わせです。
基本のポイント還元率は0.1%で積立期間が1年のビルごとに0.1%ずつ増加し最大で0.5%になります。これだけだと常時1%の楽天証券×楽天カードに及びません。
ところが、エポスカードを沢山利用すると「エポスゴールド」に年会費無料でグレードアップできるようになります。そうなると「年間利用額に基づいたボーナス」がもらえるようになります。
50万円・・・2500P
100万円・・・10000P
になります。この利用額には積み立て分も含まれます。つまり、毎月5万円×12か月=60万円は投信だけで積立できるので2500Pは確定。あとはエポスカードで40万円のショッピングをすれば1万ポイントになります。100万円利用時のポイント還元は1.1%〜1.5%となり、楽天証券を超えます。
>>エポスカード公式ホームページ
※tsumiki証券の口座開設はエポスカードより
どの証券会社でクレカ積立をするのがおすすめ?
基本的には投信自体はどの証券会社で購入しても同じことです。
そのため、ここで紹介しているような積立時にポイント還元のある証券会社で積立をするのが一番でしょう。
ただ、入口(投資時)のポイントだけを考えるのではなく、中長期の運用も一緒に考えましょう。そういった意味で私が一番お勧めしているのは入口でポイント還元が一番大きい証券会社ではなく、保有ポイント(複利的に働く)が強いSBI証券を紹介しています。
一方で、クレカ積立投資をポイント獲得のためだけの手段として見れば話しは変わってきます。
投信をクレカで買ってポイントゲットだけを目的にするのはダメ?
決して表立って推奨はしませんが、可能は可能です。
たとえば国内債券型の投資信託との組み合わせであれば日々の値動きは小さいので、ポイント分だけ利益をとるというのは実質可能でしょう。
それって「クレカ枠の現金化じゃない?」という疑問もわきますが、エポスカードの場合、売却代金のうち元本部分についてはカード引き落とし日以降出ないと入金されないようになっているので現金化には当たりません。
楽天カードの場合はそれができちゃいますが、もう数年運用しててそうした点が問題になっていないことからも黙認している感じでしょうか。そもそも投信の売却タイミングは投資家の判断にゆだねられるわけで、タイミングを証券会社(ましてやクレジットカード会社)が禁止することはできません。
全部の証券会社で積立していくというのは金銭的にも無理があります。5社なら毎月5万円で25万円も資金が必要になるわけですし……。
そのため、一部では積立を続けながらも、いくつかの証券会社ではポイント目当てに投資をするという戦略を使い分けていくのアリかもしれませんね。
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