イデコは定期預金など元本保証商品でもプラス
iDeCo(個人型確定拠出年金・イデコ)は利用するのであれば投資信託などの投資商品で運用すべき!という声がありますが、必ずしもそうではありません。個人型の場合、所得控除という税制上のメリットがあるため、定期預金などの元本保証商品でも十分なメリットがある場合もあります。
特に所得の大きな50代以降の方であれば、無理に運用益を狙うよりも確実は所得控除のメリットだけを活用する手もあります。
イデコで定期預金などの元本保証商品でもOK
基本的には「運用益非課税」というメリットがあるわけですから、投資をするほうがよいというのは前提にあります。ただ、投資はどうしても前向きになれないというのであれば元本保証商品で初めて見るのも手です。
「個人型確定拠出年金(iDeCo)の節税効果を分析」でも書いていますが、イデコは掛金が全額所得控除です。
税率が所得税+住民税で合計30%ある人の場合、掛金の30%が戻ってくるという事です。仮に20万円の掛金を払った場合、その20万円は実質14万円の負担で投資できたことになります。
定期預金で運用益ゼロだと仮定しても14万円で20万円の貯金ができたと思えばかなりお得ではないでしょうか。
このように個人型確定拠出年金(イデコ)は定期預金でやる場合でも価値があります。
特に向いている人
特に以下のような条件を満たしている人は定期預金でイデコが十分OKです。
- 年齢が50歳以上
- 給与所得(収入)が大きめ
こうした方はそもそもイデコの運用は長期になりませんので、預けたお金も10年以内に受け取れることになります。収入が大きければ所得控除の効果が大きいのでより効果的です。
仮に50歳の時に実質14万円で預けたお金が60歳で20万円になると仮定すれば年率4.2%で運用できたのと同じことになります。
定期預金でこれなら十分でしょう。
長期運用となるとコストと期間が痛い
一方で長期運用の場合はコストと期間が響きます。
所得控除による効果は初年度のみです。
仮に30歳の時にやった場合、30年間は固定されます。14万円が30年間けて20万円になったという場合の利回りは単利計算で1.42%と低下してしまいます。
また、イデコの運用には最低でも月額168円の手数料が必要になります。定期預金も利回りを考えると、このコストがジワジワと元本を削ります。
参考:個人型確定拠出年金は小額の掛け金だと手数料でマイナス運用
数年程度ならともかく、20年、30年という場合、このコストは馬鹿になりません。
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