公的年金の基本(日本の年金制度)を理解しよう
まずは、日本人なら皆が加入している「公的年金」の仕組みを理解していきましょう。公的年金制度は問題点も指摘されていますが、現時点では私たち日本人の老後だけでなく、障害を負った場合、家族を残して死亡した場合などの多くの場面においてセーフティーネットとなっていることは間違いありません。まずはその仕組みを確実に理解しましょう。
公的年金制度とは?
公的年金というのは、国が中心となって、国民の老後の生活を支えるために制度として用意している年金制度です。強制加入の物から、任意加入が可能なもの、働く会社や働き方によっても入る年金は変わってきます。
このページでは年金の基本を解説していきます。
おそらく多くの方は将来の年金について何かしらの「不安」を思っておられることかと思います。中には公的年金は「払い損だから保険料を払う必要が無い」とお考えの方も多いようです。
そういった意見ももちろんありますが、まずは制度について正しく理解することが先決だと思います。年金制度はどうしても複雑化しているため、なぜその制度があるのか、またどんな保証があるのかを理解している人は少ないと考えています。
当サイトでは公的年金制度についてイチから分かりやすく説明しています。ぜひご一読いただき、日本の年金制度についてまずは「理解」してください。
3階建の年金制度
日本の年金制度は3階建と言われています。よくわかりにくい表現ですが、公的年金といっても一つではなく、複数の年金制度が混在しています。それは働き方等によっても大きく変わってきます。日本の公的年金制度の基本ともなりますので、ぜひ理解しておきましょう。
3階部分 | ・企業年金 ・個人型確定拠出年金 |
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2階部分 | ・国民年金基金(任意) ・付加年金(任意) ・個人型確定拠出年金(任意) |
・厚生年金(強制) | |
1階部分 | ・国民年金(強制) | ・国民年金 (保険料納付なし) |
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加入者 | 第1号被保険者 ・自営業者 ・学生 など |
第2号被保険者 ・会社員 ・公務員 |
第3号被保険者 ・サラリーマンの妻 |
まず、上の表を見ていただくとわかりますが、公的年金には「強制」となるものと「任意」となるものがあります。
>>国民年金(ベースとなる年金です。全員加入)
>>厚生年金(サラリーマンが入る年金)
>>国民年金基金(第1号被保険者のプラスアルファの年金。任意加入)
>>付加年金(同上)
>>個人型確定拠出年金(iDeCo)
多すぎて分かりにくいと思うかもしれませんが、それぞれの項目を読んでいただければどのような年金かはわかっていただけるかと思います。
公的年金の加入者は3つ(1号、2号、3号)に大別される
まず、公的年金は、「第1号被保険者」「第2号被保険者」「第3号被保険者」の3つに分けられます。これは働き方によって分類されており、どれが偉いとかいう区別ではありません。それぞれの働き方によって加入でき公的年金は変わってきます。
>>自分は年金の何号被保険者かわかるフローチャート
第2号被保険者
・サラリーマン、公務員。アルバイトやパートでも勤務先の社会保険に加入している場合はこの第2号被保険者となります。
第3号被保険者
第2号被保険者の配偶者で社会保険上の被扶養者(主婦、社会保険に加入していないパート)が該当します。
第1号被保険者
第2号、第3号に該当しない人が第1号被保険者となります。自営業者、社会保険に加入しないアルバイト、パート、無職などの方が該当します。
公的年金の3つの保証
公的年金というと、「老後の年金」というイメージが大きいかもしれません。もちろん、これもありますが、公的年金はこれ以外にも自分が障害を負ってしまった場合や、働き手に万が一のことがあった場合の遺族保障という3つの役割を持っています。
>>老後だけじゃない公的年金の3つの保証
企業年金とは何か?
会社員をされている方の中でも一部の会社では「企業年金」と呼ばれる年金制度を用意しているところがあります。これは年金における「3階部分」に該当するもので
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