対物保険
対物保険（たいぶつほけん）とは、対物賠償保険とも呼ばれ、自動車事故において他人の物を破損させて損害を与えた場合に発生する損賠賠償責任を保障する保険です。対物保険の場合も限度額が定められその範囲内での保障となります。
対物保険のしくみ
対物保険（対物賠償保険）は、自分の所有物以外のモノを交通事故等により破損させたりすることによる損害賠償を担保する保険です。例えば、自動車同士の事故においては相手の自動車の修理費用や電柱などの公共物を破損させてしまった場合などの損害額を担保します（限度額の範囲内において）。
なお、対物保険の場合も対人保険と同様に被保険者については補償の対象外となります。事故による自分の車の損傷などは補償されません（保証したい場合は「車両保険」を利用します）。
対物保険の限度額について
対物保険の限度額についてですが、こちらは意外と小さい金額でよいのではないかと思っている方もいらっしゃいますが、場合によってはかなり高額の賠償責任を負う場合があります。
例えばタクシーと事故を起こしたとしましょう。この場合タクシーの修理費用はもちろんですが、タクシーのような営業者の場合、修理期間はタクシー会社は営業ができなくなるため、営業補償を行う必要があります。このほか、レストランなどの店舗に損害を与えた場合も同様です。こうした損害についても対物保険の補償対象となりますので、限度額はできれば無制限にしておくことをお勧めします。
また、電柱やガードレール、電光掲示板などの公共物も実際に補修する際はかなり高額となります。こうした点からも限度額はできるだけ大きくしておきましょう。
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