生命保険の見直しの種類
生命保険を見直すと一口にいってもその見直しの方法には様々な方法があります。ここでは保障を減らす際に活用できる「払い済み保険」の活用法や、生命保険を見直す際に保険会社を変えてしまう「契約転換」の注意点などわかりやすく解説していきます。
予定利率の高い保険は簡単に解約しない
第一に生命保険を見直しする際は「予定利率」というポイントに注目する必要があります。予定利率とは保険契約者から預かった保険料をこの予定利率という利率で運用することをお約束します。というものです。つまり、予定利率の高い保険ほど保険契約者にとって有利な保険ということになります。
保険の見直しを行う際に保険料を安くするために予定利率の高い保険を解約して別の生命保険に転換するのはあまり好ましいことではありません。特に1990年代の前半の予定利率は非常に高いものとなっていますので、これ以前の保険契約を結んでいる方は見直しをする際も現在の保険の範囲内で行うようにすると効果的です。
逆に予定利率の低い時期の生命保険の場合は今の保険よりも予定利率が高い保険があれば有利な運用ができるということになります。
生命保険見直しの方法(1):特約の付加・廃止
最も簡単に行うことができる生命保険の見直し方法です。基本となる主契約についてはそのままに特約部分として保険の積み増しや特約の廃止などを通じて生命保険を見直します。ベースとなる保険契約を解約しませんので、切り替えコストが少なくすみます。このほか、子供や配偶者などが個別で加入している生命保険や医療保険を世帯主の特約として切り替えるというのも一つの手段です。
生命保険見直しの方法(2):払済保険を活用する
払済保険(はらいずみほけん)とは、既存保険契約において解約返戻金がある場合に解約返戻金を一時払い保険料として保険を新しく組みなおすという方法です。終身保険や養老保険の保険契約は継続した上で、以後の保険料の払い込みが不要になります。
ただし、保障額については、既存の契約における解約返戻金の額によるものとなりますので、保険金の額については解約返戻金の額に応じて減額されます。今後大きな保障が必要なくなった場合で、かつ予定利率の高い生命保険は残しておきたいという場合などに有効です。
生命保険見直しの方法(3):契約転換
契約転換(けいやくてんかん)とは、単に転換と呼ばれることもある保険契約変更の方法です。既存契約の転換価格を新たに加入する保険の保険料に充当して契約を乗り換えることを指します。注意点としては保険契約が新たに交わされることになりますので、「告知義務が再度生じる」「加入年齢は現在の年齢となるので保険料は上昇する」「保障内容が大幅に変更される場合もある」といった点などが注意点として挙げられます。

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