個人型確定拠出年金は解約できないリスクを知っておく
個人型確定拠出年金は「個人型確定拠出年金(iDeCo)の節税効果を分析」でも紹介したように税制上のメリットがスゴイ老後のための資金形成手段です。その大きな税制上の優遇はあくまでも「老後のための資産形成である」といことのために認められています。
そのため、個人型確定拠出年金には大きな制約があります。それは途中で解約できないということです。流動性が極めて低いうえ、借金の担保とすることもできません。個人型確定拠出年金を利用するのであれば、そのリスクだけは最低でも理解しておきましょう。
個人型確定拠出年金のデメリットは解約できないリスク
個人型確定拠出年金は税制上の大きな優遇措置があります。ただ、その優遇措置は老後のための財産形成ということが背景にあります。
そのため、個人型確定拠出年金として拠出したお金は最短でも60歳になるまでは一切引き出すことができません。
このように資金が固定化されてしまうというのは大きなリスクであると承知しておく必要があります。
「お金を貯める、積立金融商品の比較」でも紹介しましたが、投資商品を比較するポイントには「収益性」「安全性」「換金性(流動性)」という3つの比較ポイントがあります。401kは老後まで絶対に換金することができないという大きなリスクがあるわけです。
ここは確実に理解しておきたい点です。
個人型確定拠出年金を解約できる条件
じつは企業型確定拠出年金という企業年金としての確定拠出年金については一定の要件を満たした場合は解約することができるのですが、個人型確定拠出年金の場合は理由を問わず解約をすることはできません。
生命保険のように掛け金を担保に借り入れができるか?
たとえば、学資保険や終身保険(養老保険)のような貯蓄性の高い保険商品の場合、契約者貸し付けのような制度があり、保険を担保にお金を借りることができます。その一方で、個人型確定拠出年金については借り入れはNGです。
これは厚生年金や国民年金を担保にお金を借りることができないのと同じことです。
個人型確定拠出年金は破産しても失われない
上記の担保とできないということと少し関係する部分として、個人型確定拠出年金は破産したとしても失われないという特徴もあります。
たとえば、個人事業をしている人が仮に破産した場合、保有する資産は失うことになりますが、年金資産はそのまま残ります。そういった意味でもやっぱり年金(老後のセーフティーネット)としての存在があるわけですね。
個人型確定拠出年金はどこで始めるべき?
個人型確定拠出年金なら楽天証券 個人型確定拠出年金で最も重要なのが管理コスト。楽天証券なら管理コストが無料に。実質最安値でiDeCoが運用できます。 |