簡単な事故なら自動車保険を使わない(等級を下げない)
簡単な事故なら保険を使わないというのも保険料を安くするポイントです。自動車保険には「等級」と呼ばれるものがあり、等級が下がるほど保険料が割増されてしまいます。将来的な保険料の支払いも含めて事故で保険を使うか使わないかを判断しましょう。
保険事故の発生と等級のダウン
必ずしも保険の見直しとは関係ありませんが、保険料を安く済ませるという観点からは外すことができない考え方ですので解説します。
自動車保険の等級のページでも説明しましたが自動車保険には「等級」というものが定められており、契約期間(1年間)に保険事故(保険金を支払う事故)が無かった場合等級が1つアップして、逆に保険事故が1件あると等級が3つダウンします。(年に2回保険事故があった場合は6等級ダウンします)
等級が上がると保険料が割引され、等級が下がると保険料は割増となります。ここでは、あくまでも保険事故の回数で、実際に支払われた保険金の額は関係ありません。そのため、保険事故の適用となる事故を起こした場合であっても必要な賠償額が小額の場合保険を逆に使わないという手も考えられます。
保険事故の発生による賠償額と等級ダウンによる保険料の割増額シュミレーション
例えば、年間30万円の保険に加入しており、現在10等級の方が事故を起した場合をシミュレーションしてみます。
現在10等級ですので、割引率は-40%になります。つまり、保険料は18万円。保険を使わなければ翌年は-45%になりますので、16.5万円です。しかし、保険を利用してしまうと、翌年は7等級となり、割引率は-20%となります。
この金額から翌年以後に必要となる保険料を比べていきます。
保険を使った場合 |
保険を使わなかった場合 |
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1年間 | 7等級(-20%):24万円 | 11等級(-45%):16.5万円 |
2年目 | 8等級(-30%):21万円 | 12等級(-50%):15万円 |
3年目 | 9等級(-40%):18万円 | 13等級(-50%):15万円 |
合計 | 必要保険料:63万円 | 必要保険料:46.5万円 |
以上のようになり、今後3年間での保険料の差額は、保険を使った場合、使わなかった場合と比べて「63万円-46.5万円=16.5万円」も多く保険料を払う計算になります。
こうした点から考えてこの事例の場合、自動車事故による賠償額が16.5万円未満の場合は保険を使わずに自費で賠償を行った方がお得ということになります。
事故有り等級の新設によりさらにこの問題は大きく
従来の等級制度にプラスされる形で「事故有り等級」というものが設定されるようになりました。これは事故を起こして等級がダウンした場合、ダウンした等級と同じ年数の間、通常の等級よりも割引率が下がる「事故有り等級」というものが適用されるようになりました。
これによって、自動車保険を使うことでの保険料上昇がさらに大きくなりました。
小規模な事故では、保険を使わないという選択肢がかなり有効になっています。
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