どの企業の株式を買えばいいのか?「銘柄選びの視点」では、消費者としての視点が重要だと書きました。 しかし、もっと詳しく調べたい。どんな株を買えばいいのか?と言われれば、「会社の内容を調べて、儲かると思えば、その株式を購入すればいい。」という事でしょうけど、ここでは、その会社の内容を調べる。というプロセスについて、アナリストレポートを活用した方法について検証、解説していきます。
アナリストレポート活用術:どの会社のレポートがいいの?
株式投資銘柄選びの視点でも、お話したとおり、基本的には、あなたが興味を持っている業界がよいでしょう。そして、その後、その業界の下請けや関連業界などについても調べ上げればあなたは立派な業界通です。
よく、面倒くさがる方もいらっしゃいますが、株式投資は自分の資産を変動させる大事な決断となります。よくよく考えて株式投資をしましょう。
アナリストレポート活用術:どうやって調べるの? 例えば、あなたがその業界について多少興味があったしてもアナリストレポートは結構専門用語が飛び交います。そこで、まず始めに、その会社のホームページを見てみるのもよいでしょう。最近の企業ホームページにはIR(投資家向け広報)の項目があるはずです。そして、そこでは、自社がやっていることについて初心者にもわかりやすいようにわかりやすく記述されています。
そして、何か質問等があれば遠慮なく、メールなどで質問してみましょう。臆する必要はありません。
そこで、扱いが悪いような会社は個人投資家を大切にしていない会社であると、投資対象から外せばいいだけです。
アナリストレポート活用術:レポートを読む上でのポイントは?
株価の上昇には2パターンあります。一つは当該企業の本質的価値の向上で、もう一つは、市場の需給関係からの上昇です。
もちろんおわかりでしょうけど、デイトレーダーは別として、大切なのは企業の本質的価値の向上です。本質的価値の向上とは?利益の増加と還元しても問題ないでしょう。
では、利益の増加にはどのようなパターンがあるのか?それは、売上高の増加と費用削減です。そして、これらが、株価にどのような影響を与えるかについてですが、まず過去の財務諸表を入手してください。さらに、アナリストレポートに記載されている売上高の増加予想を見てください。
次に予想数字は、どのような要因から想定されたものなのかを検証します。例えば、市場のシェア全体が底上げされて伸びる数字なのか?それとも、その企業だけで伸びている数字なのか?(これは、同業他社の売り上げの予想伸び率と比較する事でわかります。)
これにより、市場からの受け入れられ方も異なります。
そして、ここがアナリストレポートを活用する最大のポイントと言ってもよいでしょうが、その売り上げ伸び率の根拠です。なぜ、この会社の売り上げが伸びるのか?その根拠は適切か?あなたが持っている消費者の視点と合致しているか?ここを分析するのには多大な時間が掛かるかもしれませんが、じっくりと分析してください。
アナリストレポート活用術:売上高と利益の関係
さて、その企業の売上の増加について確信がもてたら、売上と利益の関係について読み解いていきます。
利益=売上-費用ですから、利益について株価はダイレクトに反応します。その中で長期的な視点からは最も「営業利益」を大事にしましょう。
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