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会社四季報の活用法
会社四季報とは企業の図鑑とも呼ばれる本です。東洋経済が年に4回販売しているもので、企業の財務状態の解説、ランク付け、今後の見通しなどをコンパクトにまとめています。3月、6月、9月、12月の15日に販売され、投資家のバイブルとされています。なお、日本経済新聞社も「日経会社情報」という類似した本を販売しています。
会社四季報は株式投資における投資情報を集める上、読みこなす上で大変重要な情報ツールです。会社四季報の活用法(読み方)では会社四季報を120%使いこなすためのテクニックや活用方法をまとめていきます。
会社四季報に記載されている企業情報
会社四季報には下記の企業の基本情報が記載されています。
@チャート(株価の動きを過去5年くらいで見ることができます)
A証券コード(会社の出席番号のようなものです)
B決算(本決算、一年の総まとめが行われる時期です)
C特色(基本的な事業内容と業界内での地位などが簡潔に記されています)
D連結事業・単独事業(会社の売上に占める部門別の割合)
E本文(会社四季報の記者が取材で得た情報です)
F資本金(株主が出資している総額)
G総資産(会社の持っている財産の総額)
H有利子負債(会社の抱える借金)
Iキャッシュフロー(資金の流れをあらわします)
J株主(大株主等の状況がつかめます)
KPER(株価の割高感をあらわす指標)
LROE(どれくらいお金を有効に利用できているかをあらわす指標)
M業績(会社の業績です)
これが全上場企業のデータ分あるわけです。上場している企業の数は3500社を超えている(2014年3月)わけですから、そりゃあ分厚い雑誌になりますよね。
会社四季報で注目すべき項目と読み方
会社四季報では、企業の項目を見る際に注目しておきたい点がいくつかあります。ここでは、重要度順にそれらを紹介していきます。
(1):おでん
本当にそういいう名前かは知りませんが、私はおでんと呼んでいます。会社四季報の個別企業のページの枠外に「おでん」のような形をしたマークがあります。これは前回の四季報データと比較して営業利益が上昇修正されているか下方修正されているのかをしることができます。四季報をざっくりと読む時には上方修正している銘柄だけを探すといった使い方ができます。
(2):業績
業績の伸びです。売上高の伸びの予想はどれくらいか?利益の伸びはどのくらいか?前回の四季報の予想数字と比較してどれくらい将来予測が変更されているか?が重要です。
財務諸表等の中身は重要な判断材料ではありますが、そこに掲載されている財務諸表はあくまで過去の財務諸表です。例えばA社とB社で財務諸表がA社の方が優れているからといってA社が買いというわけではありません。当然、A社が優れているのは、過去の話であり、そのことは既に株価に織り込まれています。
重要なのは、将来ということです。
四季報には将来の収益の予想も掲載されています(私はいつもここに注目しています。)特に気をつけているのは「営業利益」です。つまり本業での儲けがいくらくらいになると予想しているのか?ということですね。同様に、EPS(1株当たりの利益)も重要です。
(3):コメント
東洋経済の記者が徹底的にその会社について調べたりしたことをギュっと凝縮して書いているものです。主に、将来展望が述べられています。【倍増】とか【赤黒転換】などのコメントは好材料でしょう。逆に【縮小】【下方修正】【大幅減益】などのコメントには要注意です。
(4):配当
配当額が書かれています。基本的に大きいほど会社は儲かっていると言えます。近年は配当銘柄に注目が集まっていますので、大きな増配を予定している銘柄などは将来の配当利回り上昇が期待できるため、買われやすい傾向にあると判断できるでしょう。
(5):投資指標
PBRやPERなどが掲載されています。同業種間で比較してみると割安銘柄が見つかるかも。(参考:株式投資指標の活用法)
会社四季報は過去のデータと、東洋経済の記者による将来予想分析が行なわれています。特に、昔から信頼されているデータであることから、一種のコンセンサスとしてこの会社四季報の業績予想数字が用いられることも多々あります。会社の決算発表や業績予想などが、会社四季報の数字と比較してどのような動きになっているのかなどを細かくチェックしていくようにしましょう。
会社四季報が無料で使える証券会社
一部のネット証券では、会社四季報のデータを無料で閲覧することができます。口座を開設しておくだけで無料で利用できますのでぜひ活用しましょう「会社四季報が無料の証券会社」では、このサービスを提供している証券会社を紹介しています。
四季報は書籍版を買うべき?
なお、会社四季報はやはり本で欲しいという方は「アマゾン」や「一般の書店」などでも購入できます。
ちなみに、個人的には四季報は書籍版がおすすめです。後から振り返って調査することができるという点は書籍版ならではメリットです。毎号(4半期ごと)に購入するのはきついといのであれば年1回でもいいかと思います。
株価が何倍になった会社、何分の1にまでさがってしまった会社などを、あとから当時の四季報で見直してみると、こういう点がダメだったとか、こんな信号が出ていたといったことへ「気づく」ことがよくあります。投資の勉強としても過去の四季報を活用するというのはおすすめ。
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