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ファンダメンタルズ分析
ファンダメンタルズ分析とは、世界経済や日本経済、業界の景気動向のほか、企業自体の財務内容や成長力などを分析して株式投資をする銘柄を決定したり、株式の買い時や売り時などを判断する分析手法のことを指します。経済や財務などに着眼した分析手法です。
トップダウンアプローチとボトムアップアプローチ
ファンダメンタルズ分析は大きく、トップダウンアプローチとボトムアップアプローチの二種類の方法があります。トップダウンアプローチは、その名前の通り、「景気」「経済」「金利」「為替」などのように企業の業績などと比べてより高次元にある経済事象から分析を行う手法のことを指します。
逆に、ボトムアップアプローチとは、企業の業績の予想や、財務状況や売上、利益などから見た株価の状態などを分析の手段とします。まずは、それぞれがどのようなファンダメンタルズ分析となるのか具体的な事例を踏まえて解説していきます。
トップダウンアプローチの事例
トップダウンアプローチによるファンダメンタルズ分析では、経済における大きな流れから分析をしていきます。
仮説)最近景気が良いみたい。中央銀行が政策金利をアップさせるんじゃないか?
まずは、こうした仮説を立てます。(もちろん、確信していることでも良いです)
その上でこうした仮説が具体的に企業や景気、経済に対してどんな影響を与えるかを分析していきます。分析の考え方はいろいろあるかと思いますが、ここでは、金利アップによる企業業績について考えていきます。
金利がアップ→借金が多い会社は利息負担が増加→利息の支払い増による企業業績の悪化
という分析ができたとしましょう。この仮説の下では、金利の上昇が「借入金などが多い会社」の業績悪化懸念が生じると分析できます。この仮説に基づいて、借入金が大きい企業の株式をピックアップした上で、その中で業績がさらに悪化しそうな要件を備えている会社の株式を空売りするという戦略が取れます。
このほかにも、現在起こっている経済現象からでも分析が可能です。
現実)円高が急速に進行している
円高の進行→輸入企業は低価格で商品を知れることができる→利益増加
という分析ができます。この上で輸入販売を行っているような会社やその売上割合が大きい会社をピックアップしてその中から業績のよさそうな会社の株式を購入するという戦略も考えられます。
なお、トップダウンアプローチを行う際の注意点として、アプローチの数を増やしすぎるのは分析の精度を落とすことになります。「風が吹けば桶屋が儲かる」的にアプローチの数が多くなると最終的な因果関係は非常に小さくなります。トップダウンアプローチによるファンダメンタルズ分岐を行う場合は、アプローチの数として1つか2つ程度のアプローチにとどめるようにしましょう。
また、トップダウンアプローチで、最終的な企業の名前にまで分析が進むことはあまりありません。一般的には業種や業態、売上構成などでその企業群をピックアップすることができると言う程度となります。複数の会社が該当する場合は、以下のボトムアップアプローチなどで、具体的な企業を探していくことになります。
ボトムアップアプローチ
ボトムアップアプローチにおけるファンダメンタルズ分析では、それぞれの企業の財務状況や財務と株価の水準比較、はては企業が発表したニュースなどからその株が買いかどうかを分析していく手法です。
証券取引所に上場している企業は必ず財務諸表と呼ばれる財務状況を示す書類を公開しています。もちろん、会社四季報やインターネットなどでも閲覧することができます。こうした財務やその企業独自の業績情報から株価を占っていくのがボトムアップアプローチとなります。
(1):財務状況・財務指標分析
主に、企業の借金の額や売上の構成比、利益の水準など企業の財務や業績などから分析していきます。一般的には同業他社との状況を比較して利用することが多い手法と言えます。トップダウンアプローチとあわせて活用したい手法と言えます。
(2):株価指標分析
株価指標とは、PERやPBRといった企業の業績や財務状況が、現在の株価と比較してどの水準か?を見る指標分析の方法です。企業の割安感や割高感を分析する際に活用できます。主に同業他社との水準比較などに用いることが多い手法と言えます。
(3):特色・製品から分析
その企業の独自の製品や特色などから分析していく手法と言えます。例えば、Aという会社が販売している新製品についてこの新製品は既存製品のシェアを奪い取るだけの魅力がある商品か、また業績に多大な利益をもたらすような商品かどうかを積み上げて分析していく手法と言えます。ボトムアップアプローチにおけるファンダメンタルズ分析の基本とも言える方法です。
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