株式投資と統計指標について
経済・株式指標というものは良くニュースなどで耳にされる事もあるかと思いますが、いつどのような指標がでてくるのか?ということを知っておくのは非常に重要です。ここでは、経済・株式指標のみかたを解説していきます。
まず、覚えていただきたいのは、株式投資において「数字そのものはあまり重要ではない」ということを認識しておいてください。数字の大きさ自体は株価に織り込まれていると考え、市場コンセンサス(こういった経済・株式市場は既にアナリストなどにより数字がある程度予想されています。その予想数字の事をコンセンサスと言います)と比較してどのように動くか?ということが重要です。
国内の株式投資に影響する景気指標
ここでは、国内出発表される景気指標のうち、株式市場に大きな影響を与える可能性が高いと判断される指標について解説していきます。 ・日銀短観(企業短期経済観測調査)
日本における経済の状況を判断するのに非常に重要とされる指標です。
発表される5つの指標の中でも特に重要視されるのが大企業の「業況判断」と呼ばれるものです。
発表は4月、7月、10月、12月の年4回です。特に12月の日銀短観は、翌年の景気を占うという意味もあってか非常に重要視されることが多いです。
・消費者物価指数
・鉱工業生産指数
・失業率
トレーダズウェブ(今週の指標)
トレーダズウェブ(来週の指標)
今週、または来週発表される国内経済指標のスケジュールです。有料会員になれば予想値なども参照できます。
海外の株式投資に影響する景気指標
ここからは、海外(主に米国)で主に注目される景気指標を解説していきます。近年は中国やインドの台頭により影響度は多少薄れてはいますが、無視は全くできません。
・米国雇用統計
雇用統計とは、失業率と非農業就業者数を中心に、製造業就業者数・小売業就業者数・週労働時間・賃金インフレを示す平均時給など数項目が発表されます。
米国における経済指標の中で米雇用統計は非常に重要で、米国の景気状態がどのような状態にあるのかを判断できます。
発表は毎月月初の金曜日午前8時30分。日本国内では、21時30分(夏時間)22時30分(冬時間)になります。
・FOMC関連
米国FRB(日本で言う日銀)が政策金利FFレート(日本で言う公定歩合)を決める会議のことです。FFレートの変更がなかったとしても、FRB議長が米国の経済状況についてどのような判断を下すか。という点に注目が集まります。
開催は6週間後との火曜日に行われます。
・米貿易収支
近年注目されている指標の一つです。米国は貿易赤字国ですが、この赤字幅がどの程度なのかを知る事ができる指標です。近年は米国の最大貿易相手国は日本から中国になりましたが、赤字の拡大が続くようでしたら米国からなんらかの対応をせまられる可能性が高くなり、輸出関連銘柄などに影響を与える可能性があります。
・米国消費者物価指数
・米国鉱工業生産指数
・米国機械受注
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