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株式の売買と受け渡し
株式は購入するだけでは、自分のものにはなりません。「名義書き換え」と呼ばれる作業を行い、株式の所有者として自身を登録しておく必要があります。通常株式の名義書き換えは証券会社が勝手に行ってくれますが、その登録は売買した日を含めた4営業日後となります。ここでは、株式の売買と受け渡しについての仕組みと、それに伴う注意点を説明していきます。
株式の受け渡しの流れ
株式の受け渡しは通常売買をした日を含めた4営業日後となります。営業日とは証券取引所が開いている日と考えてよいです。つまり、土日や祝日、正月などが営業日から外れることになります。
祝日が無い週でたとえると、木曜日に買った株式が自分の名義になるのは「木曜(1営業日)」「金曜(2営業日)」「月曜(3営業日)」「火曜(4営業日:受け渡し日)」となります。また、受け渡し日に代金の決済も行われますので株式を売った場合は火曜日に現金を受け取ることができます。
近年では、ネット証券が発達したせいもあり、多くの投資家がこの株式の受け渡しについて正しい理解をしていない人も増えています。株式の受け渡しはお金のやり取りや権利のやり取り、さらに売買の回数などにも大きく影響を与えます。しっかりと理解するようにしておきましょう。以下では、株式の受け渡し日があることによる良く起こる問題などをピックアップして説明していきます。
配当金・株主優待の権利獲得
配当金や株主優待は決算月の最終日に株主名簿に登録されている人が対象となります。
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例えば、11月が決算月の会社をみてみます。この場合の最終営業日は「28日」ですから、この日に株主名簿に登録されている人が配当金や株主優待を受けることができます。 28日に株主名簿に登録されるには、前日の27日までに名義書き換えが終わっている必要があります。すると、この会社の配当金を受け取るには、11月24日に株式を購入しておく必要があります。なお、この11月24日を権利付最終日、25日を権利落ち日と呼びます。 |
株式の売却代金を証券会社から引き出したい
株式を売却した場合、その日のうちにその売却代金を引き出すことはできません。株式の売却代金も株式の受け渡しが終わった段階で決済されますので、株式の売却からその日を含めた4営業日後にその売却代金も引き出すことができるようになります。
株式の購入余力(売買制限)
特に、デイトレーダーの方などは注意をしたい点です。例えば、証券会社に預けている資産が500万円だとします。そして、300万円の株式を9:15に購入し、次に9:30にその株式を全て売りました。さて、この段階でのこの投資家の購入余力はいくらあるのでしょうか?
500万と答えた方は間違いです。正しくは500万円-300万円の200万円が購入余力となります。これは株式を買い、売却した場合既に300万円の決済は4営業日後となったのです。すぐに300万円の株式を売却してもその代金の受け取りも4営業日後になりますので、当日段階では購入余力がないということになります。
次の質問です。証券会社に株券を300万円の株券を預けています。これを全額売却し、次に200万円の株式を買いました。さて、この購入した200万円の株式は売ることができるでしょうか?
答えは売ることができます。株式の購入余力はあくまでも購入する資金が不足するためにおこるものですので、売却に対しては影響を与えません。
最後に質問です。証券会社に300万円を預けています。今日株式300万円を購入して、本日中に全て売却しました。本日の購入余力はありませんが、明日は売買できるのでしょうか?
答えは、明日は300万円の余力があります。決済は4営業日後じゃないの?と思われた方もいるかもしれませんが、昨日の決済は確かに4営業日後ですが、本日段階では3営業日後になっています。今日の買い付け代金は4営業日後となっており、その段階では、すでに昨日決済した分の現金が入っていることになりますので購入することができるのです。
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