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IPO(新規公開株)とは
IPO(新規公開株)とは「Initial Public Offering」の略称で、これまで証券取引所に取引されていなかった株式会社が新しく証券取引所で売買できるようになることです。このことを上場すると言います。
IPOした後は、上場した証券取引所で自由に売買できるようになります。
個人投資家にとってのIPO投資というのは取引証券会社から公募株として上場前に抽選販売される当該企業の株式のことを指す場合がほとんどです。
公募価格(ブックビルディングに応募して購入できる価格)より初値(上場後に初めて市場で成立する価格)の方が高くつくケースが多いため人気です。
IPOの仕組みと審査
IPO(新規公開株)になるには、どんな会社でも簡単に出来るわけでは有りません。
上場前の審査を通過し証券取引所から承認をもらう必要があります。ちなみに、こうした審査を通過して証券取引所で売買できる企業を「上場企業」、そうでない会社を「未上場企業」あるいは「非公開企業」と呼びます。
上場するための審査の基準は「 1部>2部>新興市場(マザーズなど)」といった順で優しくなります。新興市場については将来の成長性が見込めれば赤字決算でも上場することは可能です。
IPO株を購入する・応募するにはどうしたらいい?
上場審査に通過すると上場日が決まります。
そしてその前に公開前に株式を一般の投資家に対して販売する「公募」が実施されます。
ちなみに「公募」という形で上場前の株式を一般の投資家に配分する理由はいくつかあります。代表的なものとしては「大株主の出資比率を適正に引き下げるため」「株主構成の適正化を図るため」「上場時に資金調達を行うため」の3つがあげられます。
まずはブックビルディングに応募する
IPOの上場前の公募に応募するには「ブックビルディング」と呼ばれる申し込みをする必要があります。ブックビルディングは需要申告とも呼ばれ、大まかに決められた公開価格(仮条件)の範囲で一般の投資家がどの程度の株価でどの程度ほしいのかを調査するというものです。
たとえば、仮条件1700円〜1800円。100株単位。というIPO銘柄があるとき、あなたはいくらなら何株買いますか?という質問に応答するのがブックビルディングです。
ちなみに、たいていのIPOは「上限価格」で値段が決まります。たとえば上記のケースでは1800円です。このときにもしもあなたが1750円という価格でブックビルディングに応募していた場合、そもそも抽選の対象外となってしまいますのでご注意ください。
基本は上限価格での応募になります。
抽選・当選
ブックビルディング期間が終了すると条件が決定し抽選が行われます。
抽選の仕様については取引証券会社によって異なります。
ネット証券などは比較的公平な抽選を行う傾向が強いのに対して大手の対面証券会社などは営業ツールとしてIPOを利用することが多いため、配分に恣意性が強いとされています。
運よく当選することができたら、公開価格(公募価格)での購入となります。
なお、IPO投資をするうえで、どの証券会社を通じて申し込みをすればいいのかについては「IPO(新規公開株)投資に強い証券会社比較」のページで詳しく紹介しているので参考にしてください。
ざっくり結論だけ知りたいという方は「SBI証券」「マネックス証券」「auカブコム証券」「SMBC日興証券」「岡三オンライン証券」あたりの口座を開いておきましょう。なお、IPOは抽選の当選確率を高めるために複数の証券会社を通じて抽選に参加するのが、いろはです。
いよいよ上場
上場日から当該株式が市場で売買されるようになります。
基準価格は公開価格(公募価格)でそこからは通常の株と同じように相場参加者の買い注文と売り注文の付け合わせによって決定します。詳しい仕組みは「板の見方と株価の決まり方」をご覧ください。
なお、このような形で最初に市場で成立した値段のことを「初値(はつね)」と呼びます。
残念ながら、初値<公募価格となった場合は「公募割れ」と呼びます。
IPOの過去の成績・勝率ってどうなの?
過去のIPOの実施状況をまとめたものです。勝ちは公募価格よりも初値が高かったケース。引き分けは同額、負けは公募割れ(初値<公募価格)です。
全体をみれば勝率はかなり高いことがわかるかと思います。また、買ったときのプラスも大きいです。
たとえば2015年は100%以上の値上げ(倍以上)の銘柄が30銘柄と全体の35%です。もっとも好成績だったのは433%(4.33倍)にもなっています。
一方の公募割れは最も悪かったもので-14%です。状況を見る限りIPO投資はかなり割がいい投資といえるでしょう。
ただし、2010年、2011年のデータを見たらわかる通り、IPOにも相場の流れのようなものがあり、不調なときは公募割れもバンバンでるので相場の状況を判断するのも大切です。
IPOマーケットもよいとき、悪いときを繰り返していると心得ましょう。
勝ち | 引き分け | 公募割れ | |
---|---|---|---|
2015年 | 84 | 2 | 11 |
2014年 | 65 | 3 | 15 |
2013年 | 56 | 1 | 3 |
2012年 | 39 | 0 | 11 |
2011年 | 19 | 3 | 14 |
2010年 | 10 | 3 | 9 |
2009年 | 13 | 2 | 4 |
2008年 | 20 | 3 | 29 |
2007年 | 89 | 3 | 29 |
2006年 | 159 | 9 | 20 |
最新のIPOのトレンド状況については「IPO投資徹底攻略データベース」で銘柄ごとの勝ち負けや勝率、長期的な目線でみたIPOの結果を公開していますので、ぜひご活用ください。
いずれにしても抽選に応募しなければ当たりません。
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