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オプション取引とは
オプション取引と言われると、非常に難しいもののように感じますよね?ですが、実際にそのしくみはちょっとだけ勉強したらすぐに理解できるものです。自分自身にオプションなんて興味ないからいいよ、と言わずにちょっとだけ勉強してみましょう。
オプション取引とは、株式などを売買する権利を売買する取引のことです。例えば、日経平均のオプション取引であれば、将来の一定期日まで日経平均を1万円で100単位購入できる権利を買う。などというように用います。
また、信用取引の空売りと同じように、将来の一定期日まで日経平均を1万円で100単位売却できる権利を買うという取引となります。ここでは、オプション取引とはどういったものなのかをわかりやすく説明していきます。
オプション取引のしくみ
オプション取引には、オプションの対象(ここでは日経平均とします)を購入する権利(コールオプション)と、売却する権利(プットオプション)の二種類が売買されます。
コールオプションとは、将来の一定期日までの間、日経平均を当初定めた価格で購入することができる権利のことを指します。対してプットオプションとは、将来の一定期日までの間、日経平均を当初定めた価格で売却することができる権利のことを指します。
さらに、この「権利」を「購入」するか「売却」することができます。
わかりやすく図にまとめると以下のようになります。
オプション取引には、「オプションの買い手」と「オプションの売り手」の2者がいます。 オプションの買い手は、「コールオプション」や「プットオプション」を購入して、オプションの売り手に対してオプション料を支払います。 オプションの売り手は、そのオプション料をもらう代わりに、オプションの買い手からコールオプションやプットオプションの権利行使がされた場合、それに応じる義務があります。 逆に、オプションの買い手は自分が期待するだけの利益が出ない場合は、オプション(権利)を放棄すればよいだけです。 |
オプション取引の事例
こうした説明だけだとオプション取引がよくわからないと思いますので、具体的な事例を挙げながらオプション取引とはどのようなものなのか具体的に開設していきます。
なお、日本では日経平均先物のオプションなどが広く売買されていますので、説明もそちらに合わせてオプション取引とは何か?ということを説明していきます。
将来の株価の上昇や下落を見込んで投資する(オプションを買う)
将来日経平均株価が上昇しそうだと考えた時はコールオプションを買う、下落しそうだと思った時はプットオプションを買うということで、実際のその値動きが起きた時に利益を得ることができます。
万が一、予想通りに動かなくてもあなたは支払ったオプション料(プレミアム)を放棄するだけで良いのです。
オプションを売る
今度は逆にコールオプションやプットオプションの売り手となります。この場合、売った時点でその段階でのオプション料(プレミアム)を受け取ることができます。 しかしながら、オプションの買い手から権利行使された場合にはそれに応じる義務が生まれます。リターンは限定的ですが、リスクは大きい投資となります。
どちらかというと「保険会社の保険引受人」になるような取引となります。オプションを売るだけのポジションは「裸売り」と呼び、相当リスクが高い取引となる点にご注意ください。
(万が一が起こった場合の損失が大きい)
たとえば、日経平均のプット売りというのは、日経平均株価が一定額以下にならないのであればオプション料を受け取ることができる一方で、それを割り込むとその精算で多額の支払いが必要となってしまいます。
平常時は良いものの、異常事態になった時に多額の損失が発生するわけです。実際3.11の東日本大震災の際、日経平均のプット売り(日経平均を売る権利を売る)投資家は日経平均の急落によって多額の損失が発生しました。
オプション取引の活用方法
オプション取引というのは 投機的に行うこともできますが、本来であれば、自分自身の運用のリスクヘッジのために行うものです。
現物株のヘッジとしてプットオプションを買う
オプション取引を「保険」として使う方法です。
現物株式をもっているとします。しかし、今後株価が下がるかもしれないリスクをカバーしたいと思うときに、プットオプション(売る権利)を買っておきます。
実際に株価が大きく下がった場合にはそのプットオプションを行使することで下がった分を補てんすることが可能です。
塩漬け株を活用してコールオプションを売る
先ほどオプションの売りはリスクが高いと説明しましたが、現物を保有していれば話は別です。この場合はカバー取引と言い。現物株を保有してその株のコールオプションを売る(個別株オプションのコール売り)をカバードコールといいます。
高めの権利行使価格で売っておけば、それが実現するまでの間はオプション料を受け取ることができ、それが実現した場合も保有する現物株も同時に売ればリスクは限定的となります。
オプション取引の組み合わせによる合成戦略
オプション取引はコールの売買・プットの売買を組み合わせていくことで様々な運用をすることができます。
- ストラドルの買い、ストラドルの売り
- ストラングルの買い、ストラングルの売り
- デビットスプレッド
- クレジットスプレッド
- レシオスプレッド
- カレンダースプレッド
ストラドルの買い、ストラドルの売り
ストラドルはオプション取引の投資戦略の中でも基本ともいえる取引です。同一の権利行使価格のコールオプションとプットオプションを買う(売る)という戦略になります。
ストラドルの買いは今後相場が大きく動く(上下)の際に有効。ストラドルの売りは相場が動かない時に有効な戦略です。
ストラングルの買い、ストラングルの売り
ストラングルの買いは同一の権利行使価格のコールとプットを買う戦略です。ストラングルの売りは逆に同一権利行使価格のコールとプットを売る戦略。同一の権利行使価格となることでストラドルよりも大きなプレミアムが動くことになります。
デビットスプレッド
デビットスプレッドとは、コール買いとアウトオブザマネーのコール売りを組み合わせる手法。株価下落を予想する場合はプット買いとアウトオブザマネーのプット売りを組み合わせる。株価下落リスクを抑えながらも一定の上昇益も期待できる合成戦略となります。
オプション取引を活用したその他の投資
世の中にはオプション取引を活用した様々な投資商品があります。下記はその一例です。
・カバードワラント取引
カバードワラント取引とは、証券会社がオプションの売り手となり、株式の銘柄をオプション取引として売買できる方法を指します。個人投資家を対象に小額から始められるオプション取引として取引量が拡大しています。Eワラントなど、各社によって呼び名は異なります。
・バイナリーオプション
FX取引の派生オプション取引です。今後一定期間の為替レートが上に上がるか、下に下がるかだけを予想するオプション取引で、特徴は投資した時点で最大利益と最大損失が確定するという点です。予想外の損失が発生しないという点で魅力のあるオプション取引となっています。
オプション取引におすすめのネット証券
以下は、オプション取引において手数料面やサービスにおいて優れた証券会社です。オプション取引を利用する際はぜひご検討下さい。
・GMOクリック証券
オプション取引手数料が0.18%とネット証券でも最安水準。フリーダイアルによるサポートデスクも用意されており、オプション取引に自信がない人にもオススメ。
>>GMOクリック証券詳細情報
・SBI証券
オプション取引手数料が0.21%と格安。逆指値注文などの注文方法や取引ツールも使いやすい。最低証拠金が0円というのも手軽でよい。
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